どんな靴がいいのか？

よく患者さんから「どんな靴がいいのですか？」と聞かれます。

まず足の形なんですが、昔の人の「かかと」は角ばっていました。そして、足の指が開いていました。それによって、つま先に方（前方）でバランスをとっていたのです。

それに対して今の人は「かかと」が丸く、足の指は閉じています。つまりどちらかというと「かかと」（後方）でバランスをとっているのです。昔のように前傾姿勢でバランスをとる体ではないのです。

ところが、最近の女性の場合、ハイヒールなどの前傾姿勢でバランスをとるようになっているために、無理な姿勢で関節に負担をかけています。それによって外反母趾などになる方が非常に多いのです。

もしハイヒールを履かれるならば、ヒールの高さが3cmくらいまでが良いといわれています。また現代の足の形に理想の形の靴を作っているのは、ニューバランスだとも言われています。

靴には「土踏まず」もきちんとあり、足全体に体重がかかるようになっています。またつま先も浮いていて、「かかと」でバランスをとるように設計されています。つまりこういう靴が理想の靴と言えるでしょう。

また傾向としては、重い革の靴を履いている人は、腰痛に苦しむ人が多いですね。したがって特に腰痛に苦しんでいる人は、スニーカーをお勧めします。

また靴選びのポイントとしては、自分にあったサイズの靴をいくつか用意して、甲の部分が一番合うものを選ぶのがいいでしょう。きつくなくて、浮いていないものが良いですね。

あと靴のかかとが磨り減っていれば、それは骨盤のずれが関係していると言えるでしょう。

あまり磨り減った状態で長く履き続けるのも良くないですね。とにかくこれらを参考にして、是非自分に合った靴を探してくださいね！