ぎっくり腰で真っ直ぐ立てない30代男性
今回はぎっくり腰になり、痛みで真っ直ぐ立てず、座り続けることも出来ない30代男性の症例をお伝えいたします。
2日前にふと下にあるものを取ろうとした際に、ぐぎっと腰に痛みが走り、そのまましばらく動けない状態になったそうです。
とりあえずそのまま横になって、次の日には一応動けるようにはなりましたが、座り続けるのも辛いし、立っても腰がまっすぐにならず、へっぴり腰状態で、痛みも強く出てしまう状態でした。
寝ているところから、起き上がるのも大変でしたが、寝返りを打つのも痛みが走るようで、幸いテレワークでのお仕事なので、お仕事は出来るのですが、
ずっと座ってられず、仕事にもかなり支障をきたすということで、当院にご来院いただきました。
腰の痛みとしては、2日経っていたので、当初と比べると7割くらいのようでしたが、腰を触るとまだまだガチガチに緊張が起こっていて、
腰の回旋運動は左に向くと、強い痛みが出て、左右の側屈の動きはどちらも痛み、前屈はわずかしか出来ず、反るのは全く無理な状態でした。
とりあえずいきなり寝かすのは、厳しそうでしたので、立った状態で施術を始めました。
左右の動きを身口意という技を使い、わずか30秒程度で左への回旋運動が楽に出来るようになりました。
そして今後は立ったり座ったりする運動をやってもらい、それに対してこちらで助ける手技を行います。
すると約1分程度で、座った状態から立つ姿勢が、先ほどよりも随分楽に出来るようになりました。
その後、座った状態で、足~すねの施術を行い、更に痛みが軽減。
横向きの状態で、大腰筋、腸骨筋を緩めていき、更に楽になっていきました。
ある程度楽になってきたので、通常の仰向け施術により股関節の動きを改善、そのまま首の頸椎矯正、うつ伏せになり、膝周り、臀部の調整、
最後に少し骨盤の歪みがあったので、軽めにカイロプラクティックによる矯正を行いました。
最初の痛みを10とすると3くらいまで改善。この3の痛みは元々の腰にある炎症なので、想定内でしたが、まっすぐ立てるようになり、座って立つ動きも少し痛みが残るものの随分楽になられました。
腰の筋肉をチェックしたところ、先ほどあった強い張りは取れて、普通に歩ける状態に改善しました。
ぎっくり腰の場合、炎症の痛みは残るものの、普段に近い動きが出来るようになれば、あとは炎症が落ち着けば通常通りに生活出来るため、
日常生活での注意点をお伝えして終了しました。
このようにぎっくり腰の場合、辛い状態で放置してしまうと改善も遅くなり、また改善した後も慢性的な腰痛が続く可能性があります。
ぎっくり腰の場合は、きちんと早い段階で整えてあげることが有効ですので、是非覚えておいてください。