ぎっくり腰のような左膝の痛みを訴える60代女性
今回は左膝の痛みでご来院された60代女性の症例をご紹介したいと思います。
まず来院の際には娘さんに連れられて、バスなども乗れないのでタクシーで当院までご来院されました。
あまりに左膝が痛く、脚を上げるのも辛い状態でした。
お話を伺うと、数か月前から膝の違和感を感じられてはいたようですが、特に問題もなく、カーブスなどで運動されるくらい元気だったそうです。
自分でも他の方と比べても全く体に問題がない状態でここまでこられたとのことでした。
ところが、10日前から急に左膝の痛みがでて、ご本人曰く、左膝がぎっくり腰になったような痛みと表現されました。
ところが、その次の日にハイキングの予定が入っており、そんな状態のまま無理をして歩いてしまったため、
更に左膝の状況が悪化してしまいました。
その後、整形外科に行ったところ、このような状況でもレントゲン結果は問題なし。よくあるケースですが、この状態で問題ないという理由は画像診断において、骨などに問題がないということです。
しかし実際には歩けないような痛みが出ていて、これは筋肉などがかなり問題を起こし、患部も炎症しているような状況でした。
正直この状態を問題ないという整形外科の先生の対応には疑問ですが、これが整形外科が出来る対応なのだということです。
常に痛みがある状態でしたが、特に体重が乗ると痛みが強くなり、ちゃんと歩けない状態で、
また膝を曲げたところ、正常な膝と比べてかなり曲がりにくくなっていました。
検査をしたところ、骨盤の歪みが大きく出ていて、それも膝痛の原因だと考えられました。
また膝が曲がりにくいという状況は、太ももの前方の大腿直筋という筋肉が硬くなっている状態ですので、
施術によって、筋肉を緩めていくことで、膝がかなり曲がるようになりました。
また膝痛の場合は、足先から足首などもかなり影響するので、そこも丁寧に施術し、股関節の問題もとっていきました。
施術を終えると、今まであった強い膝の痛みがかなり軽減し、普通にスタスタ歩くことが出来るようになり、お帰りの際は、バス停に向かって普通に歩いて帰られました。
その3日後、再度来院され、膝の状態はかなり改善して、日常生活はほぼ問題なく過ごされるようになりました。
ただ完全に回復しているわけではなく、膝の曲がりなども、少し悪い状態でしたので再び施術により、更に改善させることが出来ました。
とりあえず2回の施術ですが、ご本人もこんなにすぐに歩けるようになるとは思っていなかったようで、びっくり驚かれていました。
完全に戻るには少し時間がかかるかもしれませんが、同様に膝の痛みで、日常生活に支障をきたしているような方でも、
きちんと施術してあげれば、改善はしていきますので、本当にひどくなる前の対処をご検討いただえればと思います。
ちょっとした痛みから、始まり、それが悪化して変形性膝関節症となってしまいます。
これが悪化して軟骨などすり減ってくると、なかなか改善が難しくなりますので、膝の問題は出来るだけ早く解決することをお勧めしたいと思います。