整体やマッサージを受けた後の揉み返しと好転反応の違いを詳しく説明

今回はマッサージをした次の日に、揉みすぎてしまって痛みが強く出てしまうものや、整体などをした翌日に、痛みが強く出てしまうことについてお話したいと思います。

マッサージや整体を受けた後に感じる身体の変化には、「揉み返し」と「好転反応」という二つの現象があります。これらはしばしば混同されることがありますが、実際には異なるメカニズムや意味を持っています。ここでは、それぞれの特徴や原因、対処法について詳しく説明します。

 

揉み返しとは何か?

定義と原因

揉み返しは、マッサージや整体の施術後に感じる痛みや不快感のことを言います。施術を受けた部位が痛む、筋肉が張る、あるいは疲労感が増すなどの症状が現れることがあります。

これらの症状は、施術によって筋肉や組織が刺激され、血流が増加した結果、筋肉が緊張したり、微細な筋肉の損傷が生じたりすることが原因です。

メカニズム
マッサージや整体では、筋肉や関節に対して圧力やストレッチが加えられます。この刺激が過剰になると、筋肉の繊維が微細に損傷し、炎症反応が起こることがあります。この炎症が、痛みや不快感を引き起こすのです。また、筋肉が緊張している状態から急にリラックスさせると、逆に痛みを感じることもあります。

対処法
揉み返しを軽減するためには、施術後に適度な休息を取ることが重要です。また、温めたり冷やしたりすることで、痛みを和らげることができます。軽いストレッチや、ゆっくりとした運動も効果的です。

また揉み返しが強いということは、施術での圧が強いことが一番の問題になります。適度な指圧では揉み返しになりにくいですが、凝っているからといって、力任せにグイグイ押したりしていると、筋肉自体は繊維組織ですので、傷つけてしまう恐れがあります。

毎回そのような揉み返しがあるようでしたら、施術者の技術が足りない、あるいはとにかく強く押せばいいと思っているなどの可能性もあります。熟練者であれば、適度な圧で刺激出来るので、それほど揉み返しも起こらないでしょう。

また長年強いマッサージを受けられている方に多く見られるのが、肩や背中が異常に硬く、板のようになっていることです。これは長年にわたり、筋肉を傷められて、筋肉繊維がつぶれてしまっていることが考えられますので、こうならないように気をつけることも必要です。

 

好転反応とは

定義と原因
好転反応は、施術を受けた後に身体が一時的に不調を感じる現象ですが、これは身体が正常な状態に戻ろうとする過程で起こる反応です。好転反応は、身体が施術によって改善されるために一時的に不快感を感じることを意味します。例えば、疲労感や軽い頭痛、だるさなどが挙げられます。

メカニズム  
好転反応は、施術によって血流が改善され、老廃物が排出される過程で起こります。体内の毒素や疲労物質が一時的に増加することで、身体がそれに反応して不快感を感じることがあります。

この反応は、身体が自己治癒力を発揮し、健康な状態に戻るための過程とされています。通常1~2日程度で、不快感は減っていくことがほとんどです。その後は逆に施術前と比べて、体が楽になっていく方が多いです。

対処法
好転反応が起こった場合は、無理をせずに身体を休めることが大切です。十分な水分を摂取し、栄養バランスの取れた食事を心がけることで、身体の回復を助けることができます。また、リラックスできる環境を整えることも重要です。施術後、多いのが体がだるくなるというものです。

これは体が回復する際に、休息が必要な場合、体がだるさを出して、ゆっくり過ごすように導いている現象でもあります。体の声に耳を傾けて、だるいときはゆっくり休まれることが良いでしょう。また先ほども述べた通り、好転反応は通常、数日以内に収まることが多いですが、長引く場合は施術者に相談することをお勧めします。

好転反応と思っていたら、実は本当にひどくされてしまったというケースもよく聞きますので、毎回好転反応のような状態が続く場合は、ご注意ください。

 

まとめ

揉み返しと好転反応は、どちらもマッサージや整体の施術後に感じる身体の変化ですが、その原因や意味は異なります。揉み返しは施術による筋肉の過剰な刺激によって生じる痛みや不快感であり、好転反応は身体が正常な状態に戻ろうとする過程での一時的な不調です。

どちらの現象も、施術後の身体の変化として理解し、適切に対処することで、より良い健康状態を目指すことができます。自分の身体の状態をしっかりと把握し、施術者とコミュニケーションを取ることで、より効果的な施術を受けることができるでしょう。

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