猫背で姿勢が悪く、呼吸が浅く、首が辛い30代女性
今回は猫背でいろんな症状が出ている30代女性の患者さんの症例をご紹介いたします。
元々姿勢は良くなかったというこの方は、学生の頃からもご両親から姿勢が悪いと言われていたそうです。
当時はそれほど気にされていなかったようですが、仕事を始め、デスクワークによって、徐々に肩こりが出てきて、それが慢性化し、更にここ数年は首の痛みを普段から感じるようになっていました。
自分の全身が映った鏡を見た時に、あまりにも老けて見えたそうで、その姿勢を変えていきたいということで、今回ご来院されました。
猫背の姿勢はただ単に、首や肩だけの問題だけではなく、全身のバランスの問題のため、骨盤や股関節、膝や足首も全て影響しています。
この患者さんも例外ではなく、体全体の問題があったので、まず姿勢について説明しました。
これは猫背の方に特にお伝えしていますが、まっすぐに立って、横から見た時に、肩の中心の真上に耳の穴が来るのがベストな頭の位置と言えます。
ただし一つ加えるのであれば、この肩の位置さえも、猫背の方は前に入っているために、それをきちんとした位置に戻したうえで、その中心が耳の穴と同じ位置にこないといけません。
ところが、猫背の人は、耳の穴の位置が人によっては5cm以上前にいっているため、その頭を支える首や肩に大きな負担がかかります。
その姿勢が四六時中続くわけですから、首の痛みや肩のコリを訴えるのは当たり前なのです。
まずは手技により、体のねじれを調整し、その上で、前後のバランスをとっていきます。
特に猫背が強い人には、舌を使った手技を行います。舌を上あごにつけてもらい、上を向くような手技です。大抵の猫背の方は、舌自体が硬くなっています。
そのような手技を行うと、徐々に胸郭と言って、胸が開きやすくなり、自然に呼吸もしやすくなります。
猫背の方は知らないうちに、胸郭が圧迫されるため、呼吸も浅くなってしまいます。
この患者さんも呼吸が浅くなっていましたが、施術後は非常に空気が良く吸えると喜んでおられました。また首の痛みもかなり楽になったとおっしゃっていただきました。
猫背は初期の段階では、単なる肩こり程度で済みますが、その状態を何十年も続けていくと、いずれ呼吸器の問題や、自律神経の問題にも発展していきます。
当院ではそういった猫背などにお悩みのかたに対しても、施術をしておりますので、猫背が気になる方は是非ご相談くださいね。