股関節の痛みと腰痛でお悩みの50代女性
今回は股関節痛と腰痛でお悩みの50代女性の症例をお伝えします。
当院にお越しいただく女性で、股関節に問題を持った方は結構いらっしゃいます。
今回の患者さんは20年以上前にも股関節痛が出たこともあるということで、その当時は整体に行って、痛み止めを飲んでいたとのことでした。
ここ数か月歩いていて、股関節に違和感はあったようですが、1か月前から右の股関節に強い痛みが出てきたようで、歩き始めや、歩いている時、寝返りをうつ際にも痛みが出るとのこと。
腰痛は慢性的で、昔2回ほどぎっくり腰もされているようでした。最近では腰は常に重い感じで、動き過ぎると腰がしんどくなるとのことでした。
また首や肩も慢性的にこりがあるとのことです。
普段はデスクワークで、お体のケアもほとんどされておらず、整体も過去に何度か行ったことがある程度でした。
検査すると右肩が左肩よりも2㎝高く、腰骨の位置は左が右よりも1.5㎝高い状態で、明らかに骨盤の歪みがみられました。
首はねじれが生じており、肩甲骨回りも硬さがありました。
施術はまず座位で背骨の調節、肩甲骨はがし、両腕の調整、肋骨の調整を行い、上半身を緩めます。
うつ伏せになり、股関節、骨盤の調整を行い、特に右の股関節に動きをつけていきます。
そして横向きになり、カイロプラクティックによる骨盤矯正、鎖骨、肩甲骨の調整、
続いて仰向けで足首の調整、操体法によるつま先上げで膝裏、ふくらはぎの凝りをとり、膝倒しにより、骨盤のねじれを調整します。
更に右の股関節に対して牽引など緩めていきます。
最後は再び上半身の調整、鎖骨調整、カイロプラクティックによる頸椎調整を行います。
施術後、股関節の痛みは6割程度に減少、1週間後再び調整、痛みはほぼ感じなくなり、違和感程度になる。
今回の患者さんも、他の股関節の方と同様に骨盤の問題があり、それによって股関節に負担がかかった状態で過ごしていたために
違和感から痛みに変わったものとみられました。
整形外科に行っても、様子をみましょうというお決まりのセリフを言われるだけなので、
その言葉を鵜呑みにしてしまうと、数年後にひどい状態になるパターンでした。
股関節は違和感から始まり、軽い痛みと可動域制限が起こり、次第に足がうまく動かせなくなります。そして痛みが更に強くなり、
歩けない状態まで行ったところで、変形性股関節症と診断され、ひどければ人工股関節といった具合です。
股関節の問題も初期段階であれば、必ず良くなります。ひどくなればなるほど、時間も大幅にかかり、しかも最悪手術ということになりますので
股関節に違和感がある、痛みが出始めているという方は是非お早めにご相談ください。