顎が痛くて、食事困難な30代女性
今回ご紹介するのは、左顎が痛くて、食事すら困難な30代女性の症例です。この方は元々数年前から、顎に違和感がたまに起こっていたとのことです。
さらにそれ以外の症状としては、過去に椎間板ヘルニアになったり、ぎっくり腰も不定期に起こっていました。
また右肩の痛みや右腕に痛みが出る症状が今あるということでした。
左顎の状況についてですが、2週間前から痛みが発生し、この1週間は口を開けることも困難で、しかも軽く噛んでも痛みが強く、お米すら食べられない状態で、
流動食でなんとかしのいでいる状態でした。
施術は全身の調整を行いました。足の指から、足首、股関節、骨盤、肩関節、鎖骨、頸椎など、全体の調整を行います。
特に体の状態で起こっている問題としては、全体的に体のねじれが起こっていました。簡単に言うと、体が雑巾を絞ったような、ねじれです。
これも全身調整することで、少しずつ体の筋肉がほぐれ、関節の可動域が上がっていきます。
そして顎関節ですが、まず顎関節は頸椎、いわゆる首の骨と密接に関係しています。この頸椎が強くねじれを起こしているので、首の矯正をしていきます。
そして顎関節症に対しては、今回は顎に関連する筋肉をまず緩めていきます。その際に使ったのが、ソリトンウェーブという手法です。筋肉に振動を与えることにより、噛むことに関係する筋肉をまず緩めます。
そして顎関節を正しい位置に持っていく手技を行います。これはゴム手袋をした指を口に入れて、調整していきます。
口を開けたときにまっすぐ開けられれば、正常なのですが、まっすぐではなく、斜めに開くような状態でしたので、まっすぐ開くような方向にじわっと開いていきます。
これにより、口の可動域制限が一気に解除され、顎関節の痛みもかなり軽減しました。
施術後、今まで食べられなかったお米が食べられるようになって、喜んでいただきました。
そして2日後、同様の施術をすることで、痛みもほぼ改善しました。とりあえず、元々の体の問題もあるため、しばらく通いながら顎以外の問題も改善させていく予定です。
今回のように、顎関節症は軽度のものから、重度のものまで様々です。ひどくなると、今回の方のように食事すら困難になることもあります。
顎がカクカク鳴る、顎がゆがんでいる、痛みがある、口があまり開けられないなどある方は是非一度ご相談ください。