首の痛みで右へあまり向けない30代男性
今回は首の痛みが2年ほど前から続いていて、しかも左右に向いたときに、明らかに右に向けない、向くと右の首が痛みと詰まった感覚がある30代男性の症例をご紹介いたします。
この方は普段デスクワークでご自宅でお仕事をされていて、コロナが始まった頃から、右に向いた時に右首の痛みを感じられていたようです。
また首の痛みと同時に、最近では頭痛にも悩まされていて、週に半分以上は頭痛を感じて、とりあえずは薬を飲まれているようですが、飲んでも改善しないことも多々あるとのことでした。
また首の痛みとは別に、20代後半から肩こりを慢性的に感じられているそうです。
まず姿勢を検査したところ、首が完全に前に出ている首猫背状態でした。
いわゆるストレートネックで、横から見た時に、本来は肩の中心の位置の真上に耳の穴が来るのがベストなのですが、
そうではなく、4センチほど首が前に出ている状態で、この状態だと頭の重さを首の付け根の部分で支える形になるため、かなり首や肩に負担がかかります。
また頭が前に出る状態になっていると、頭と首の境界線の部分の筋肉が縮んでしまい硬直するため、いわゆる後頭部に頭痛が起こることがあります。
この方はそういった姿勢により、常に首や肩に負担がかかっていると思われます。
施術は全身行っていきます。足の指から調整し、足首、ふくらはぎ、膝、太もも、神経系、筋肉、関節などの調整を行います。
それにより硬かった股関節が柔らかくなりました。上半身も手の指から施術を行い、腕、肘など行います。
また骨盤の歪みはカイロプラクティックによる矯正だけではなく、臀部、腰部の重要な筋肉も同時に緩めていきます。
上半身は肩甲骨はがしを中心に、肩甲骨回りの動きを改善し、肩関節の問題も調整していきます。
首はカイロプラクティックによる頸椎矯正、神経系の調整、筋肉の調整を行い、左右の動きを改善していきます。
その他に鎖骨や肋骨なども上半身の動きにかなり影響を及ぼすため、施術を行っていきます。
首猫背の場合は、上部胸椎が後方に変位しているため、関節に動きをつけていき、それによって上に向くのが楽になります。
施術後、首の動きはかなり改善し、今まで右に向きにくかったのが、ほぼほぼ同じ角度まで向けるようになりました。
痛みも8割軽減し、首周りがかなり楽になられたようでした。同時に今まで気にされていなかった腰の動きも改善したことに気づかれました。
その後、5日後に再来院、頭痛は明らかに減っていて、朝起きた時の首の辛さも減ったとのことでした。
それから週一で3回施術を行い、2年続いていた首の痛みが9割方改善して、頭痛もほとんど感じなくなりました。
とりあえずデスクワークでの首への負担などは続くため、2週間に一度の施術をしばらくご提案しました。
この方のように、首の痛みがあって、左右どちらか向きにくい、上を向きにく、頭が前に出ているというような方で、どこに行ってもなかなか良くならないという方は是非一度ご相談ください。