右膝の痛みで困っている30代女性
今回は30代女性で右膝の痛みに悩まれている方の症例をご紹介していきたいと思います。
この方は2ヶ月ほど前から右膝の痛みを感じ、整形外科に通われたのですが、原因としては、骨盤や太ももの筋肉の張りや歪みが原因ではないかと言われたそうです。
膝に水がたまり、2回ほど水を抜かれたそうです。しかしレントゲンで検査しても特に膝自体には問題がないということで、対処療法として、水を抜く程度の治療しかしてもらえませんでした。
普段はヨガなどもやっているようですが、膝の痛みが辛くなり、特に階段の上り下りなどで痛みが強くなる傾向があって、改善の見込みがなかったため、当院にご来院になられました。
また口も最近開けにくい状態で顎関節症が疑われました。
検査してみると、右の太ももの前面に張りがあり、下半身だけではなく、首や肩、背中も張っていました。顎は顎関節症で口の開きが通常よりも悪い状態でした。
骨盤の歪みも顕著に出ていて、右の骨盤が後傾、左の骨盤が前傾、また右にねじれている状態で、それも影響して、左右の臀部の高さにも差があり、背骨自体も左右の筋肉に高さの差が出ていました。
典型的な骨盤の歪みからの、背骨のねじれを起こしていました。
また腰骨の高さも左右1センチほど違い、これらの骨盤の歪みが膝に負担をかけているようでした。
施術はまず座位で背骨を全体ゆるめ、肩甲骨はがしなど行いながら、肩や首の可動性を広げていきました。
またうつ伏せで、股関節周りの調整、膝関節の調整を行い、頚椎と骨盤のカイロプラクティックによる矯正、仰向けになって、足関節の調整、再度、膝関節の調整、骨盤の調整、顎関節の調整を行いました。
施術後には、今まで痛かった膝の痛みが取れていました。口も開けやすくなり、大変喜んでいただきました。
6日後、改めてご来院していただきましたが、その時には右膝痛が完全に取れていて、数回だけ骨盤の痛みを感じられたとのことでした。
その後は、膝は痛みが出なくなりましたが、骨盤の長年の歪みが、残っていたため、しばらく通い、ほぼ痛みなど出なくなった状態で、メンテナンスに移行し、現在は数ヶ月に一度、体が辛くなってきた時にご来院されています。
この方のように、若くて膝痛がある場合は、整形外科では問題ないと言われるケースが多く、その場合はたいてい骨盤の歪みが関与していることが多いです。
膝に水が溜まるのは、膝への負担を減らすために、体自らが起こした現象で、本来は水を抜くこともあまりオススメ出来ません。
この方は早い段階で、当院にご来院されたため、改善も早かったですが、この状態を長年続けていると、膝関節自体にも問題が出てくることになりますので、
膝がなかなか良くならないという方はお早めにご相談ください。